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コラム

引越しを決めた際まず一番に決めることは、どこに住むかです。

職場の近くがいい、駅近がいい、コンビニの近くがいい・・など住みたい場所は、人それぞれ違います。最近ではブランド力のある土地に住むことより、住みやすい場所に住みたいという需要が高まっているようです。

ライフスタイルや考え方により、住みたい場所は決まっていますし、オーナーも持っている物件を人気の居住エリアに移すなんてことはできません。

次に入居者は住みたいエリアの中から、具体的にどの物件に住むかを決めます。

ここからがオーナーにとって勝負になります。エリア内で他の物件に勝っていかなければいけません。入居希望者は築年数や日当たり、家賃、間取りを比較検討し、入居する物件を決めていきます。この勝負にオーナーは勝たなければいけないのです。

そこで取り入れたいのが、人気設備の導入です。

魅力的な設備のある物件であれば、他の物件より少し駅から遠いといったデメリットがあったとしてもカバーできます。物件の魅力は多ければ多い方がいいです。そのため取り入れることができる設備は、どんどん取り入れ物件の魅力UPを目指しましょう。

 

入居者に人気の設備ランキング

全国賃貸住宅新聞では毎年入居者に人気の設備ランキングを発表しています。

その中で注目なのがこの設備があれば、周辺相場より家賃が高くても決まるというランキングです。

 

この設備があれば、周辺相場より家賃が高くても決まるランキング

  単身向け物件 ファミリー向け物件
1位 インターネット無料 インターネット無料
2位 宅配ボックス 追い炊き機能
3位 エントランスのオートロック エントランスのオートロック
4位 備え付け家具・家電 宅配ボックス
5位 浴室換気乾燥機 システムキッチン
6位 ホームセキュリティー ホームセキュリティー
7位 独立洗面化粧台 ガレージ
8位 防犯カメラ ウォークインクローゼット
8位 ウォークインクローゼット 浴室換気乾燥機
10位 システムキッチン 太陽光パネル(入居者個別売電)

出典:全国賃貸住宅新聞(2018年10月15日号)

設備ランキングの1位は、無料のインターネットです。単身では4年連続、ファミリーでは3年連続の1位です。インターネット無料物件は、客付力が非常に高いので今や必須の設備とも言えます。

インターネット無料物件は、年齢も性別も問わず人気です。毎月の通信代を自分で支払うよりも、家賃が少し上ったとしても無料でネットが使えた方が良いと考える人は多いです。

また最近ではテレビを見る若者の数が減ってきています。テレビを見ることができなくても、ネットで動画を見ることができればいいと考えている人が多いので、ギガや速度制限を気にせず利用できる物件は人気です。

単身向け物件で2番目に人気が高いのが、宅配ボックスです。メルカリやアマゾン、楽天といったネット通販を利用する人が増えているので、宅配ボックスの需要が高まっています。宅配ボックスがあれば再配達を依頼する手間もなくなりますし、女性の入居者も男性の宅配業者が家に来ないので安心です。

ファミリー向け物件では、追炊機能が2番目に人気です。単身とは違いお風呂に何人もの人が入るので、お湯を温め直したいという需要が高いです。

単身、ファミリーともに3番目に人気の高い設備が、エントランスのオートロックです。やはり防犯性が高い方が安心して住むことができます。特に単身女性向けのマンションや小さい子供の多いファミリー向けマンションでは、防犯性の高さが重視されています。入居者が安心して日々の生活を送ることができる設備を取り入れましょう。

単身向け物件の4位には、備え付けの家具・家電がランクインしています。こうした物件は、単身赴任者や専門学校に通う学生から人気のようです。

テレビや冷蔵庫、洗濯機といった家電からベットやテーブルといった生活する上で必ず必要な家具が備え付けられていると、すぐに新生活をスタートさせることできますし、短期間しか住まないのに、家具・家電を買わなくてはいけないという無駄な出費がありません。そのため少し家賃が高くなってしまっても、家具・家電の付いた部屋に住みたいと考える人は多いようです。

また家具の中でもカーテンは窓の規格によって寸法が変わります。そのため短期間しか住まいのに、わざわざカーテンを買いたくないと考える人も多く、あらかじめカーテンが付いた物件も人気があります。

法人契約や社宅の利用をお考えであれば、家具・家電は必ず備え付けましょう。

最近ではインテリアデザイナーがオシャレな部屋になるように、家具や家電をオーナーに代わり選んで配置するというサービスも行っています。オーナーのセンスで選んでしまうと、普通の部屋になってしまいがちですが、インテリアデザイナーに依頼するとモデルルームのような部屋になります。そんなオシャレで格好いい部屋は、入居者からも人気で通常の家具・家電付き物件との差別化を図ることもできます。

ランキングを見ていて面白いのは、ファミリー向け物件の10位に太陽光パネル(入居者個別売電)が入っていることです。

太陽光パネルがついていれば、節電、売電が可能となるため、入居者目線で見ると魅力的な物件です。絶対にないといけないというほどの設備でありませんが、あったら嬉しい設備です。

また自然災害や停電などが起こったリスクを考えても、太陽光パネルが取り付けられていると安心です。

 

ランキングを見て分かるように、単身とファミリーでは生活スタイルが違うため、人気設備の内容も一部分で異なっています。そのためファミリーに人気の設備を単身向け物件に導入しても効果が薄いですし、その逆も然りです。

お持ちの物件が単身向けの場合は、単身に人気の設備を1位から順に取り入れていくといいでしょう。また資金的な問題で1位から順に取り入れることが難しいという場合は、導入コストの低いものから取り揃えていっても良いかもしれません。いずれにしても無料インターネットはマストです。

 

絶対に必要な設備とは?

全国賃貸住宅新聞ではこの設備がなければ、入居が決まらない設備ランキングというランキングも発表しています。

ここに紹介されているTOP10の設備は、順次導入してください。

 

この設備がなければ、入居が決まらない設備ランキング

  単身向け物件 ファミリー向け物件
1位 室内洗濯機置き場 室内洗濯機置き場
2位 TVモニター付きインターホン 独立洗面化粧台
3位 独立洗面化粧台 追い炊き機能
4位 洗浄機能付き便座 TVモニター付きインターホン
5位 インターネット無料 洗浄機能付き便座
6位 エントランスのオートロック システムキッチン
7位 備え付け照明 エントランスのオートロック
8位 宅配ボックス インターネット無料
8位 ガスコンロ(二口/三口) ガスコンロ(二口/三口)
10位 システムキッチン エレベーター

出典:全国賃貸住宅新聞(2018年10月15日号)

 

意外に思われる方も多いかもしれませんが、単身・ファミリー共にこの設備は絶対に必要だと思われているのが、室内洗濯機置き場です。室外に洗濯機を置いている人もいますが、防犯性が低いですし、台風や雨などの影響で洗濯機が壊れやすいというデメリットもあります。特に若い女性は室外洗濯機ですと、安心して下着を洗うことができません。そのため室内洗濯機置き場は、必ず必要です。部屋の広さにより室内に洗濯機を置くスペースを取ることが難しい場合は、バストイレを別にするのではなく、一緒にしてしまったとしても室内洗濯機置き場の確保を優先した方がいいです。バストイレは別々の方が望ましいのは確かですが、それよりも部屋に洗濯機が置ける方が優先されます。

単身向け物件の2位は、TVモニター付きインターホンです。部屋に誰が訪問して来たのか分からないのは、不安も大きいです。そのためTVモニター付きインターホンがあれば安心です。

ファミリー向け物件の2位は、独立洗面化粧台です。家族が多いので独立洗面化粧台がないと、身支度を行う際に他の家族の邪魔になってしまいます。特に女性は「独立洗面化粧台がないと嫌だ」という声が根強いです。そのため単身向け物件の3位にも、独立洗面化粧台はランクインしています。

ファミリー向けの3位は、追い炊き機能です。「この設備があれば、周辺相場より家賃が高くても決まるランキング」でもご紹介しましたが、やはり家族が多いので皆が温かいお風呂に浸かることができることが大切です。何度もお風呂を沸かさなくても良いので、節約にもなります。

8位は単身・ファミリー共に、ガスコンロ(二口/三口)となっています。特にファミリーでは用意する食事の量が多いので、二口・三口のガスコンロの需要は高いです。またオール電化も人気です。単身でもお弁当を作ったり、自炊を行う人が増えてきているので、料理を楽しむことができる広々としたキッチンは人気です。

ファミリー向け物件では意外とエレベーターの需要が高くありません。健康志向からエレベーターに乗らない人も増えており、小さな子連れの家庭は子供が一人でエレベーターに乗ることを不安に思う方も多いようです。3・4階建であれば、ギリギリエレベーターの設備はいらないかもしれません。

 

「この設備がなければ、入居が決まらない設備ランキング」を全体的に見ていくと、やはり防犯性が高いことや災害時に備えた設備設計が大事だということがよく分かります。

そして次に大事なのが、暮らしを豊かに便利にしてくれる設備です。安心して住むことができ、暮らしに役立つ設備を備えた物件は客付力が高く、満室経営に導いてくれます。

空室に悩んでいたり、他の物件に負けてしまっているのであれば、人気設備の導入を検討されてはいかがでしょうか?

逆に最近では若者の車離れが進んでおり、都心では駐車場付きの物件は魅力があまりありません。

今と昔では人気の設備に違いがあります。

 

入居者のトレンドとニーズを抑えることで、選ばれる物件になる

入居者のトレンドとニーズは時代とともに移り変わっています。昔人気だった設備が今も人気ということはなく、今は不要ということも多いです。そのため時代の流れをよく読み、ニーズにあった設備を提供することが求められています。

部屋の仕様としてはやはりバストイレが別なこと、エアコン付き、収納スペースが豊富な物件が人気です。防犯性も高く、セキュリティーがしっかりしていると、安心して住むことができます。

最近の流行では、DIY可能物件が人気です。ある程度住民が自分で部屋の仕様を変えることができようにするだけで、入居率が上がります。入居者によっては棚を備えつけてみたり、壁紙を一部塗り替えてみたりと、賃貸なのに思い思いの部屋作りをすることができるので、楽しく住むことができます。気に入った部屋になれば、その分長く住んでもらうことができます。

シェアハウスの人気も高まっています。戸建て物件をお持ちの方は、思い切ってシェアハウスに切り替えてみてもいいかもしれません。戸建てですと1家族分の家賃しか徴収できませんが、シェアハウスであれば入居者一人一人から家賃を徴収できるので、家賃収入が上がります。

このように時代の流れを読み、積極的に先行投資を行なっていくことで、高い入居率を実現し、維持していくことができます。